親の願い ~桃の節句・絵馬~

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いよいよ山形も雪が解け始め、
春めいてまいりました。そこで
先日、娘たちとおひな様を飾りました。

桃の節句は、
女の子の健やかな成長と、人生の幸福を祈って人形を飾る行事です。
最近では、女の子のお祝いとしてだけでなく、
大人の女性たちが“自分用”として、
新たにひな人形を購入するケースが増えていて、
20~70代と、世代を問わず人気が有るそうです。

山形には、”ムカサリ絵馬”という、
他の地域に無い絵馬があります。
参拝記念、戦勝記念、厄除け祈願、子供の菩提、誕生記念など、
絵馬には様々なものがありますが、
ムカサリ絵馬の”ムカサリ”とは、結婚の意味で、
つまり、冥界での結婚のことです。

事故や事件、病気などで子供を失った親御さんが、
絵で架空の人物との婚儀の様子を描き、
寺に奉納することで、故人の成仏や死後の幸せを祈ったそうです。

うちのお寺では、
昭和3年~昭和20年の絵馬が確認できます。
特に印象深いのは、戦死してしまった跡取り息子に、
「せめて、幸せの象徴である結婚をさせてあげたい」
という当時の親御さんの願いが詰まった絵馬です。

おひな様も絵馬も、
地域に生きた親御さん方の”切なる願い”がつまった、
貴重な地域文化遺産と言えるのではないでしょうか。

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