ひなカレッジ



町の生涯学習講座<かほく町民大学ひなカレッジ>
そのスタッフをさせていただいている副住職が、
多くの方に知っていただきたい素晴らしい講座を、
ここでご紹介させていただきます。

【お問合せ】
河北町教育委員会生涯学習課

Tel 0237-71-1111
Fax 0237-71-1110
E-mai syogai@hinanet.ne.jp
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季節と共に暮らす 2015/10/7@サハトべに花・交流室

ひなカレッジ2015 小講座・こころ学 第2回のご報告
10月7日(水)19:00~21:00
●季節と共に暮らす ~二十四節気と暦~
サブサブタイトル:時の移ろいと共に暮らす
講師 三上 英司(山形大学教授)

「日本一受けてみたい講座」と言っても過言ではない、
三上先生の言葉を抜粋しましたのでぜひご一読ください。

・中国文学をやっていると、
全ての歴史的記述に年月日や時には時間まで入る。
中国は、古代から時間の流れを徹底的に記録してきた国。
歴代の中国王朝の歴史書を見ると、
3分の1は時間を計るための星の動きの記録。
そのお陰で時間の流れが意識できるようになった。
そういう目で二十四節気を見ると
非常に良くできた一年の星の流れの指標。

・現代日本人が失ったものは何なのか?
時の流れ、季節の移ろいが感じられないと人生はさびしくなる
――ということを感じていただければ。

・時間を意識するようになったとき、
生き物としてのヒトが社会的存在の人になった。

・ストーン・サークルは、日本列島にいっぱいある。
完璧に残っているのは秋田県鹿角市十和田大湯の環状列石。
イギリスのそれが有名だが、日本のほうが緻密で正確。
北海道七飯(ななえ)にもある。

・一年の違いがハッキリわかるのは月。
それに比べ、太陽は違いを実感しにくい。

・八戸には、昭和30年代まで「八戸暦」が正月に売られていた。
それが無くなった理由は集団就職で、若者が都会へ行ったため。
子どもが田舎へ帰る日を知るため、新暦を使うように。

・時間を自分で意識して刻んでいかない限り、無自覚に流れる。
七十二候は強制的に時間を自覚できるシステム。

・新暦は季節と一致しない。
つまり、実感を伴わないから節句などの
季節の行事が大事にされなくなる。
例)7月7日の七夕→天気が悪く、星空が見れない。

・旧暦は、太陰太陽暦。陰陽暦とも。

・今使われている旧暦は、江戸の天保年間につくられたもの。
暦はずれるものなので、修正が必要。
今、日本で正しい暦が確認できるのは、
神社庁で出している “神社暦” 。これはお薦め!!

・江戸時代、幕府で出された暦をもとにして、
地域ごとに地域にあった暦が作られた。

・人生を長く生きるとは、単純に寿命を長く生きることではない。
私達は過去の記憶を次々に忘れてしまう。
忘れてしまった人生は無かったことと同じ。
忘れずに思い出すことができれば、
その時間をもう一度「ポッ」と前に出すことができる。

・「蚕起食桑」夜中に蚕が桑の葉を食べている音。
それを聞いたことのある子は今いないだろう。
何か季節を感じる動植物。食べ物など。

・さくらんぼ&バーボン
三上先生おすすめの組み合わせで、
先生にとっての七十二候。

・ご自分の七十二候、”あなたの七十二候” をつくればいい。

・何故か七十二候を書けない月や時期がある。
それは、自分がすごく忙しい時期。
何かを感じる回数が麻痺する。
心が亡くなる→忙しい=心が心として働くなること。
自分が生きている実感を抱きしめていたい。
そのためには時間の流れを意識していたい。

・「十三夜」や「十六夜の月」など、
これらを最も楽しんだのは日本人。
日本人は “変化そのもの” を楽しんだ。
人生を満喫する感覚=二十四節気や七十二候の考えに一致する。

・山形県は、食べ物だけで七十二候が埋まってしまう。
これが “ゆたかさ” 。

・日本は、稲作とともに暦が発達した国。
どこでも田んぼがある。こんな国はほかに無い。

・都市化が進み、生活が豊かになる状態は、失うものが多すぎる。
豊かにした上で ”失いつつあるもの” を失わないようにすれば良い。
今は、昭和30、40、50年代のような猛烈主義ではないし、
当時よりもはるかに豊かな暮らしをしてる。
失いつつあるものを、今もう一度とり返せば、
非常に豊かな生活になる。

以上、いかがでしたでしょうか?
今後も素敵な学びをご紹介させていただきます。